星子(せいこ)

脳内再生を止めないで

寝たい。

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糸みたいに引っ付いている。

 

たらー、と、垂れた糸と、垂れた糸が、

 

私と、私の中にある別の世界へ

導いてる。繋がっている。

 

白くて、もやっとしているから、

あまり見えないけど、

 

そこは、広くて、悲しくて、優しい。

私は涙が熱くて、滲んで、また見えない。

 

 

苦しい夢を見た時の汗が、気持ち悪いみたいに、

夏の夜は寝苦しいように、

今ここに立っている。

生きづらいのかもしれない。

なんとかしないと。

 

 

 

でも私の中の別の世界は、

とても涼しげで、

これから来る季節とは思えないくらいに、

さらさらしてる。

 

 

風はひとつもなくて

でも糸は頼りなく揺れていて、

正直言って、怖い。

 

目を閉じた方が見えやすい。

 

一点の針でそこを刺して、

世界全体が布みたいにクシャッとなる。

ぎゅーーーっと押し潰したら、そのままその通りになる。

裏切ることなく、裏まで針が通る。

プス。

最後までたどり着いたら、

居場所なんてもう無くなっている。

 

ここには居ても居なくても良くて。

意味とか理由とか聞いたって

誰も知らないんだから

 

いっそのこと、

今起きている全てを知ってしまいたい

 

そんな奴は消されてしまうので、

そのまま消えてしまいたい。

 

誰か元通りに直して。