星子(せいこ)

脳内再生を止めないで

夏の残り物

 

 

この夏は本気だった。

 

私は恋していたし、していなかった。

嗚咽してしまいそうな感情を抑えるために

湧き出る感情にまた更に考えさせられて

頭の中は私でいっぱいで。

 

ただ、映画を観たり、アイスを食べたり、夜のコンビニまでの他愛の無い話とか、彼の吸うタバコの匂いを思い出しながら想像するキスとか、

キラキラしてて、音楽みたいに夢中になって。

また聴きたくなるようなリズムを刻みながら隣にいて欲しいと思うことが、恋かもしれないと、思ってしまっただけ。

 

死にたい。

私は汚い。

地球の中でぐるぐる回ってる人間に声をかけて仲良くなろうがならまいが、きっとそれは明日が当たり前に来るのと同じように、どうでもいい。

どうでもいいことだからこそ慎重になって、逃げたくなって、死にたくなる。居たく無くなる。

 

それが別れなのかは、まだ覚悟が出来ないからこんな状態なんだけど。

いっそのこと誰かに決めて欲しいまで思ってしまうよね。

私の生死なんて明日くらいどうでもいいことね。