氷の話をします。
今日は友達と私のおうちで遊ぶ日だった。
飲み物たちに大きな沢山の氷をいれる。
カラカラとなって、うねってクルクル回る氷は、このまま飲み物に溶かされて、水になり、水は飲み物に溶けて、私になる。
そのまま、グラスにも入れてやらず、放置した氷の袋を壁のわきにやっていた。
私は気づかず友達と話し込んでいたので、次にグラスに氷を溶かそうと思った時、既にその氷は溶けていた。
飲み物に溶けず、私にも溶けないまま、
氷は氷として、水になってしまった。
それがとても切なくて、苦しかった。
可哀想。悲しい。苦しい。寂しい。弱い。脆い。
ハァ、脆いものだなぁと
氷は何にもなれなかったのだ。
グラスに入った氷は、飲み物になれた氷は、私に溶けた氷は、嬉しかったのだろうか。
私に溶けたかったかは、聞いてないから分からないけど
私は、寂しかったよ
脆い氷に溶かされなくて。