星子(せいこ)

脳内再生を止めないで

ほっとかないで

 

f:id:rrr_806:20221115004946j:image

 

氷の話をします。

 

 

今日は友達と私のおうちで遊ぶ日だった。

 

飲み物たちに大きな沢山の氷をいれる。

カラカラとなって、うねってクルクル回る氷は、このまま飲み物に溶かされて、水になり、水は飲み物に溶けて、私になる。

 

そのまま、グラスにも入れてやらず、放置した氷の袋を壁のわきにやっていた。

 

私は気づかず友達と話し込んでいたので、次にグラスに氷を溶かそうと思った時、既にその氷は溶けていた。

 

飲み物に溶けず、私にも溶けないまま、

 

氷は氷として、水になってしまった。

 

それがとても切なくて、苦しかった。

 

可哀想。悲しい。苦しい。寂しい。弱い。脆い。

 

ハァ、脆いものだなぁと

 

氷は何にもなれなかったのだ。

 

グラスに入った氷は、飲み物になれた氷は、私に溶けた氷は、嬉しかったのだろうか。

 

私に溶けたかったかは、聞いてないから分からないけど

 

私は、寂しかったよ

 

脆い氷に溶かされなくて。